パン・ド・カカオ:チョコレートとカスタードクリームのヘルシーブレッド
待つことの美学:ヘルシーな発酵パン「パン・ド・カカオ」を作る
暑い日が続きますが、季節は確実に進んでいますね。外出を控える時期だからこそ、手間暇かけた発酵パン作りに挑戦してみませんか?夏は室温での発酵が順調に進むので、パン作りには最適な季節です。その暑さを逆手に取って、美味しいパン・ド・カカオを焼き上げましょう。焼き上がりの芳ばしい香りが、おうち時間をさらに豊かにしてくれるはずです。
生地の材料
- 新鮮な卵 1個
- ぬるま湯 150ml (約35〜40℃)
- インスタントドライイースト 8g
- グラニュー糖 80g
- 強力粉 350g
- 無糖ココアパウダー 10g
カスタードクリームの材料
- カスタードパウダー 180g
- 牛乳 400ml
- カスタードパウダー 180g
- 牛乳 400ml
調理手順
Step 1
ボウルにぬるま湯(約35~40℃)を入れ、インスタントドライイーストを加えて軽く混ぜます。そのまま5分ほど置いて、イーストが泡立ってくるか確認します。このひと手間で、イーストが元気に活動しているかを確認できます。
Step 2
スタンドミキサーのボウル(または大きな混ぜるボウル)に、強力粉350g、グラニュー糖80g、無糖ココアパウダー10gを計量して入れます。粉類が均一に混ざるように、ゴムベラや手で軽く混ぜ合わせます。
Step 3
計量した粉類に、先ほどのイースト液と新鮮な卵1個を加えます。生地の材料をすべてミキサーのボウルの中でひとつにまとめます。
Step 4
スタンドミキサーのドゥフックを使い、約10〜15分間こねます。ミキサーがない場合は、ボウルの中で材料がある程度まとまったら、打ち粉をした台に移し、約15〜20分間しっかりとこねてください。生地がなめらかで弾力が出てくるまで、十分にこねることが大切です。ホームベーカリーの生地作りコースを使ってもOKです。
Step 5
こねあがった生地は、軽く油を塗ったボウルに入れ、ラップか濡れ布巾をかけて、室温(約25〜28℃)で50分間、1次発酵させます。生地が約2倍の大きさになるまで発酵させましょう。窓辺など、少し涼しいけれど風通しの良い場所がおすすめです。タイマーをセットして、他の作業をしていても大丈夫。発酵が進むと、生地がふっくらと膨らみます。
Step 6
1次発酵が終わった生地を軽く手で押さえてガスを抜きます。70gずつに分割し、丸めたらラップをかけて10分間ベンチタイム(生地を休ませる時間)を取ります。この工程で生地がより扱いやすくなります。
Step 7
休ませた生地をクッキングシートの上に置くと、くっつきにくくなります。また、パンの表面にまぶす用のくるみの粗みじん切り(約1カップ分)も用意しておきます。くるみはパンの食感と風味を豊かにしてくれます。
Step 8
生地を円形に広げ、準備したカスタードクリームを大さじ1〜2杯ずつ中央に乗せます。生地の端を中央に集めてしっかりと閉じ、クリームを包み込みます。カスタードクリームは、市販のパウダーを使えば簡単に作れます(牛乳400mlにカスタードパウダー180gを加えてとろみがつくまで煮て冷ます)。しっかり閉じた生地を、タルトカップやマフィン型に入れます。
Step 9
成形したパンの表面に軽く水(分量外)を塗り、用意しておいたくるみの粗みじん切りを全体にまぶします。その後、軽くラップをかけて、40分間2次発酵させます。2次発酵でパンが再びふっくらと膨らみます。発酵の過程でパンの風味と食感が深まります。パンが再びパンパンに膨らんだら、オーブンに入れる準備完了です。
Step 10
170℃に予熱したオーブンで、型に入れたまま約15分間焼きます。焼いている間にパンはさらに膨らみ、美味しそうな黄金色になります。オーブンの機種によって焼き時間や温度は調整してください。
Step 11
焼きあがったパン・ド・カカオは、ココアの深い色合いと香ばしい香りが魅力です。表面にカリッとついたくるみが食欲をそそります。
Step 12
半分に切ってみると、しっとりとしたパン生地の中から、とろりとしたカスタードクリームが現れます。一口食べれば、ふんわりとしたパンと優しい甘さのクリームが絶妙に調和する、美味しいパン・ド・カカオの完成です!